【海からのおくりもの・・・アワビ】
■アワビ・Part3 (海女事情)
アワビはどうやって獲るの?
全国各地には、その地方独特のいろいろな漁獲方法がありますので、いくつかご紹介致します。
岩手県では、11月から12月にかけての寒い時期に、鏡で海中を覗きながらアワビを銛で突く「見突き漁」とよばれる方法でアワビを獲ります。
また、刺し網でアワビを獲る方法や北海道函館市の一部では、夜間に漁船で袋状の網をつけて引っ張ってアワビを獲る「桁網漁」という方法があります。これらはごく一部で行われている漁法で、主に海水の温度が冷たい北海道や東北地方の漁法です。
これに対して志摩地方では、昔からアワビを獲るほとんどの海女さんは素潜りで潜ります。
アワビ漁は潜水による漁が中心で、比較的海水温が温暖な千葉県あたりまでくると潜水による漁法が主流となります。このうち、女性の海女さんがいる地域は千葉県の一部、山口県の一部、長崎県の一部と石川県の船倉島、そして伊勢志摩で、その他の地区は大半が男性の仕事となっています。
〈アワビはいつ頃獲れるの?〉
解禁されている時期は、地域によって様々で、三重県の漁業調整規則では1月1日から9月14日までとなっています。
あとは、地域の各漁協が事情に合わせて期間内で解禁する日を決めます。志摩町は概ね3月15日から9月14日まで解禁されていますが、大王町は少し早い解禁となります。
全国各地では期間中、1日だけ数回解禁したり、大潮の時だけ解禁になったり、一年解禁して2年3年と続けて禁漁にしたりと、資源保護の観点から理由は様々です。
アワビを獲ることが許されている”サイズ”も同じく県の漁業調整規則で定められており、三重県では、アワビの穀の長さが10.6cm以下は捕獲してはならないと決められています。
〈アワビがよく獲れる主な地方は?〉
伊勢志摩以外では、岩手県、千葉県、静岡県、長崎県が主なアワビの産地で海女(海士)さんが多く活躍している地域です。
しかし、意外と女性は少なく、他の地域は体力的に優位な男性が潜っているケースが多いようです。
平成10年に志摩町では、486人の海女(海士)さんが漁を行っていましたが、そのうち17人が男性です。「この人数は日本一といっても差し支えないほどに高い数字だ」というのを以前聞きました。
鳥羽市も海女さんが多い地域ですが、一人ひとりの海女さんは志摩町ほど専業の割合が高くないようです。
伊勢志摩地方の中で、特に志摩町は”アワビ王国”を宣言していますが、昭和61年には245トンもの漁獲がありました。
しかし、後継者不足で携わる海女さん達の平均年齢が高齢化し、稚貝の放流をしているにも関わらず、海の汚れなどによる環境悪化もあり、残念ながら漁獲量は年々減少する一方です。
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